昇圧装置
イグニッションコイルは、バイクには欠かせないパーツであり、プラグに送る電圧を3万ボルトほどに上げる装置になります。
点火というとプラグを想像する人が多いですが、プラグに流れる電圧はわずかであり、そのままでは火花にはなりません。
そこでイグニッションコイルによって昇圧して、火花を出せるぐらいにするのです。
イグニッションコイルも消耗品であり、劣化するとバイクに影響を与えます。
エンジンがかからなくなることや、またエンジン始動しても30分ほどで止まってしまうこともあります。
少しの間動く場合は、プラグを交換すると多少改善するので、プラグの劣化かと思う人も多いです。
最近のバイクは昔のイグニッションコイルと違い、バイクが廃車にするまで使えることも多いですが、劣化して交換しないといけない場合もあります。
やはり沢山走行する人や、坂道など過酷な条件でバイクを走らせるほど、イグニッションコイルも劣化します。
コイルなので故障することはあまりないですが、錆やすすが付着して劣化して使えなくなることもあります。
交換する
イグニッションコイルは、自分でも新品に交換することが出来ます。
バイクの車種ごとに、適合するイグニッションコイルは違うので、自分の車種にあるコイルを手元に用意しておきます。
ちなみに、プラグの電圧を上げる装置なので、プラグの本数と同じだけコイルも使います。
短気筒だと1本、2気筒だと2本、4気筒バイクだと4本必要となり、4気筒エンジンだとイグニッションコイルとプラグコードで数万円します。
交換するときはプラグコードも必要なので、こちらもセットで揃えておきましょう。
交換する前に、バイクに付いているイグニッションコイルの場所を探さないとなりませんが、プラグコードを辿ると見つけやすいです。
円筒形をしている場合が多いので、コードを探すと見つかります。
車種によっては、ガソリンタンクを外さないと、イグニッションコイルも外せないかもしれません。
交換する場合は、まずはボルトで止まっているイグニッションコイルと、そこに繋がっているプラグコードを外します。
コイルには端子が付いているので、接点復活剤やグリスを塗り、古いイグニッションコイルが付いていた場所に取り付け、ボルトを止めて、コードも繋げます。
グリスなどを塗ると、端子部分が錆びにくくする役目もあります。
これでイグニッションコイルの交換は完了であり、それほど難しいことはないです。
時々プラグを交換してもエンジンがかからないような場合もあるので、そのときはイグニッションコイルの不調を疑って見るべきでしょう。
最後にエンジンを掛けてみて、正常にエンジンが動くか確かめておきましょう。