回路を電流から守る
バイクにもヒューズが使われており、家庭にあるヒューズと同じように、大量の電流がバイクの回路に流れるのを防いでいます。
これによって、メーターやランプなどの電気を使う回路を守っています。
もしも、バイクにこのヒューズが無いとすると、大量の電流が流れると、回路が焼き切れて壊れてしまいます。
バイクにはバッテリーしか積んでいませんが、過電流が起こることはあります。
それは配線が劣化してショートを起こし、通常流れない部分に電流が流れる場合や、また対応していない充電器を使って充電する場合などあります。
特にヒューズがよく飛ぶと言う方は、どこか配線の接触不良や被膜が破れて漏電していることを疑ってみると原因がわかるかもしれません。
または、配線が見えないように小さな傷や皮膜が破けて露出しており、バイクの振動で何かの瞬間にショートすることもあります。
特にハンドルやサスペンションなどの、配線を頻繁に動かすような部分で起こりやすいです。
ただバイクのヒューズは、家庭用のヒューズと違い、一度飛んでしまい使えなくなると交換しないとなりません。
ヒューズが切れたまま入ると、再度過電流になると、今度は回路が焼き切れて使えなくなります。
ヒューズ交換
ヒューズは、車種ごとに対応するタイプが違うので、自分の車種にあるヒューズを用意しておきましょう。
ヒューズは通常はバッテリーの近くにあり、フロントシートの下に設置されています。
まずはフロントシートを取り外し、ヒューズボックスを探しましょう。
ヒューズボックスが見つかったら、カバーを外して、そのヒューズが切れているかチェックします。
ヒューズボックスのカバーには、それぞれのヒューズが、どの回路に繋がって保護しているか記載があります。
それぞれのヒューズを取り出して目視で確認し、金属の線が切断されていないか見てみます。
通常はヒューズに中に金属の線が繋がっており、その線が切れていると交換です。
テスターを使っても電流が流れず、ヒューズが切れていることを確かめられますが、目で見て中の金属線の断線を確認した方が早いです。
切れているヒューズを交換し、その後はヒューズカバーを取り付け、シートを取り付けると交換終了です。
ただヒューズ交換しても、過電流の原因を特定しないと、またすぐにヒューズが切れるので、原因が分からないときはバイク屋に持っていって見てもらいましょう。
バッテリーやヒューズは電源となる部分なので、自分のバイクのどこにあるのか、どのようなものが使われているのか確認しておくと、あとで役に立つかもしれません。
USBで電源を引っ張ってくる時や、ドライブレコーダーを取り付ける場合なども、ヒューズやバッテリーに配線して繋げることもあり、そのようなときに覚えておくと役立ちます。