エアーフィルターエレメントの役割
バイクには、車輪やハンドルなど走行に必要不可欠なパーツの他にも大切なパーツがたくさんあります。
エアフィルターエレメントもそのひとつで、空気中のホコリなどを取り除いてくれる重要な働きをしています。
場所はエアークリーナーケースの入り口に設置されており、定期的に清掃を行っていないと十分な量の空気を吸入できなくなり、エンジンがうまく性能を発揮することができなくなります。
エアフィルターエレメントというのはメッシュ状のフレームの外側にスポンジが貼り付けられたもので、スポンジが劣化してしまうと上手く作用しなくなります。
言ってみれば、私たちが花粉症を防ぐためにマスクをするのと同じような役割を果たしているのが、エアフィルターエレメントというわけです。
エアーフィルターエレメントの種類
エアフィルターエレメントには、大きく分けると「ビスカス式」と「乾式」の2種類があります。
ビスカス式というのは、エレメントに油が浸透させてあるタイプのことで、油分によって細いホコリをキャッチできるように設計されています。
ビスカス式は砂やホコリだけではなくて、水分にも強い点がメリットです。
繰り返し洗って使えるタイプと使い捨てタイプがありますので、どちらか使いやすいほうを選ぶことをおすすめします。
これに対して乾式のほうには不織布や濾紙が使用されており、通気抵抗が少ないのが特徴となっています。
乾式エアフィルターエレメントは、ホコリや砂に強いのが大きなメリットです。
エアフィルターエレメントのメンテナンスについて
エアフィルターエレメントはマスクと同じように、汚れが溜まってしまうと目詰まりして効果がなくなってしまいます。
十分な空気を得ることができないと、エンジンのパワーが低下してしまうことが考えられます。
プラグをチェックした時にかぶった状態になっている場合には、エアフィルターエレメントが根詰まりしている可能性も高いので、併せてチェックするようにすると良いでしょう。
エアフィルターエレメントを掃除するためには、柔らかめのブラシを使ってホコリを取り除くことが肝心です。
大まかなごみやホコリを取り除いたら、専用の洗浄液を全体に塗布して10分間ほどつけ置きしておきます。
こうすることによって、フィルター内部の汚れも溶かし出すことができます。
エアフィルターエレメントのメンテナンスでは、指定されたクリーナーを使用することが大切です。
それ以外の製品を使ってしまうと、フィルターの寿命を縮めることにもなりかねません。
専用クリーナーの他には手袋やウェス、トレーなども用意しておくと便利です。
メンテナンスが苦手という人は、バイクショップで点検をしてもらえば間違いありません。