ガソリンタンクは汚れる
ガソリンタンクは、ほとんど空気に触れず、ガソリンのみがある部分なので、汚れないと考える人もいるかもしれません。
しかしタンクのガソリンが減ると空気が入り込み、ゴミも入る場合もあります。
そのために汚れる、ゴミが溜まる、または錆が発生することもあり、メンテナンスはした方が良いです。
特に中古バイクで何年もタンクにガソリンが溜まったままだったり、長い間使っていないバイクは、汚れが発生していることがあります。
ガソリンタンク内の汚れは、そのままキャブレターにも影響を与え、エンジンがかかりにくなるということもあります。
ガソリンタンクの掃除
ガソリンタンクを掃除する場合は、バイクからタンクを取り外して行ないます。
・工具
・サビ取り剤
・中性洗剤
・水
ガソリンタンクの掃除は、これらの道具や工具があれば行えます。
1、タンクの取り外し
まずガソリンタンクをバイクから取り外します。
シートなどタンクを覆っているパーツを取り外した後は、燃料コックに繋がっているホースを外します。
初めて行なう方は、どのように接続されていたか念のために、写真にとって記録してから取り外した方が良いです。
負圧用のホースや、配管があるので、取り外してわからなくならないように覚えておくか、記録しておきましょう。
フェールコックなど、タンクに付いている部品も全て取り外します。
タンクをバイクから取り外したら、タンク内のガソリンは、何か容器に移しておきましょう。
このガソリンにはゴミが混じっている事が多いので、綺麗に濾過して使うか、ガソリンスタンドで廃油として引き取ってもらいましょう。
2、中性洗剤で洗う
サビ取りの前に、まずは中性洗剤で洗います。
タンクの中に中性洗剤を入れて、手の届く範囲はブラシでこすっても構いません。
その後、お湯や水を入れて、何度もすすいでおきます。
中性洗剤で洗わずにサビ取りを行なうと、タンク内部に油が被膜として残り、錆が綺麗に落ちません。
3、サビ取り
まずはタンクを安定した場所に置き、タンクの底の穴をゴムチューブなどで塞ぎます。
サビ取り剤を適量タンク内に入れたら、一度タンクを軽く揺らして、全体にサビ取り剤が付くようにします。
次にお湯を入れて、タンクの口をテープなどで塞ぎます。
多くのサビ取り剤は、化学反応で錆を取り、化学反応を促すためにお湯を入れます。
24時間ほど放置し、中のサビ取り剤とお湯を全部抜き取り、十分に乾かしたら、サビ取り終了です。
灯油を抜き取るような、手動の灯油ポンプなどを使って、抜き取ると楽です。
サビ取りが完了し、タンクの中が完全に乾いたら、キャップなどを取り付け、バイクにタンクを取り付け、ホースなどを元の場所に取り付けるとタンクの掃除は終了です。