マフラーには大きく2つの種類がある
バイクの後部についているマフラーには、実は大きく分けて2つの種類があります。
ひとつは「スリップオン」と呼ばれるもので、サイレンサーのパーツのみを指します。
次に「フルエキゾースト」と呼ばれるもので、サイレンサイト合わせてエキゾーストパイプも含めた全体を指します。
マフラーを交換する場合、スリップオンのものであればサイレンサーを交換すれば作業は完了します。
そのため結果的に費用や作業量を抑えることができ、初心者でも比較的行いやすいです。
これに対してフルエキゾーストのマフラーは作業に費用や時間がかかりやすいものの、その分だけバイクの性能を高めることができたり、自分の好みに合うマフラーに仕上げることができたりと、玄人向けと言えます。
これらの特徴を理解しておくと、マフラーをメンテナンスするときに役立ちます。
ぜひ今のうちから知識として身につけておきましょう。
マフラーをメンテナンスするには
マフラーはバイクの排気ガスが噴出する部分です。
そのため内部にはガスが通るときのカーボンが付着し、汚れとなって溜まっていきます。
これがひどくなるとガスの排出がスムーズに行かなくなり、バイクの走行性能にも悪影響が生じてしまいます。
これを防ぐには、定期的なメンテナンスが大切です。
マフラーはバイクの車体から取り外せるようになっているため、まずは注意して本体から外しましょう。
また、パイプやチャンバーの部分はマフラーと合わせて汚れが溜まりやすい部分のため、一緒に清掃することをおすすめします。
取り外したパーツを掃除するときには、家庭用の洗浄剤を使いましょう。
アルカリ性で水回りのパイプを掃除するときに使う洗浄剤が便利なので、これでマフラーのパイプなどを洗います。
方法としては、ボウルに洗浄剤を入れ、パーツを浸します。
そして数日間そのままにしておくと、汚れがしっかりと落ちているはずです。
この方法はとても手軽で効果が高いため、最初にやってみる作業として良いでしょう。
洗浄剤は必ず、原液を使うようにしましょう。
薄めてしまうと洗浄効果が低下してしまうためです。
もったいないからと思ってつい水などで濃度を変えてしまう人もいますが、気をつけてください。
カーボンをしっかりと取り除くことが大切
マフラーを清掃するときには、カーボンがきちんと除去されているかを確認するようにしましょう。
カーボンが詰まるとマフラーの状態が悪くなってしまうため、洗浄剤で洗った後もチェックするべきです。
カーボンは距離を走るほど蓄積されやすいため、どれくらいの距離ごとに確認するかを決めておくと安心です。
目安ですが、3千キロメートルほど走る毎に点検をすると、マフラーを良好な状態に保ちやすくなります。