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バイクの変速方式、ロータリー式とリターン式の違いについて解説

バイク

ロータリー式とリターン式

バイクはカブなどの例外以外のスクーターを除きギアが付いており、ギアチェンジを行いスピードを制御します。
このギアチェンジの方法にはロータリー式とリターン式があります。

・ロータリー式

カブなどの原付のギアに採用されている方式です。
これはロータリーという名前からわかるように、回転するようにギアチェンジを出来ます。
ニュートラル、1速、2速、3速とあると、ニュートラルから3速に上げた後は、そのまま3速からニュートラルに入れることが出来ます。

・リターン式

ほとんどのバイクで採用されている方式であり、教習所でよく使われるCB400SFもリターン式です。
これはニュートラル、1速、2速、3速とあれば、ニュートラルから3速まで上げたあと、ニュートラルに戻すには、また3速、2速、1速と、順にギアを変えないとなりません。
ロータリー式と違い、ギアアップかギアダウンしか出来ず、3速からニュートラルに1回で戻すことは出来せん。

それぞれのメリットとデメリット

ロータリー式は、シフトアップを効率よく行なうことができ、そのような効率化を目的として開発されたギアです。
高速ギアでスピードを出しても、停止を頻繁に行なうような場合は、一気にニュートラルまで戻せます。

しかしエンジンが高回転から一気にニュートラルに戻すので、エンストを起こしやすく、エンジンにも負担をかけやすいです。
このような理由もあり、ロータリー式ギアのカブは、頑丈に出来ています。
ロータリー式は最初なれないと高いギアに入れる癖がでて、空ぶかしすることがあります。

リターン式は、エンジンの回転数やスピードに合わせて、段階的にギアチェンジを行なうことができ、エンジンへの負担は少ないです。
また感覚的にシフトワークを行なうことができ、覚えるとギアチェンジをしやすくなります。
しかし、走行と停止を繰り返すような場面では、ギアチェンジを頻繁に行なうこととなり、疲れやすいです。

ちなみにギア付きバイクは、クラッチ操作が難しく、クラッチの練習をする人もいます。
しかしカブなどのロータリー式では、クラッチは自動操作なので、その点は楽です。
これは原付の無段階ギアを、ギアチェンジできるようにしたものであり、ギアチェンジペダルを踏めば操作できます。

またロータリー式のバイクは、停止を頻繁に行なうような場面で、メリットのあるギアとも言えます。
このために、一般的にビジネスバイクと呼ばれる、新聞配達やピザ配達で使われる、カブなどのバイクはロータリー式であり、最低限のシフトチェンジでギアを変えられるので、楽に運転できます。
場合によっては、ロータリー式のバイクの方が使いやすいと、選ぶ方もいます。